大学進学に伴い、両親と上京しました。
旅行以外で九州を離れる事のなかった私にとってはワクワクとドキドキの心境でした。下宿先の監獄のような学生寮を見た後、駅前でランチを取り、両親と別れてバスで学生寮に向かう時、私はようやく初めて東京で一人になりました。
その時、何の前触れもなく涙が流れました。
何故涙が流れたのかわからないぐらい、自然なものでした。
寂しさと両親への感謝の気持ちからだと思います。
仕送り生活だったので、自立というには違うかもしれませんが、後にも先にもこういう涙はこの時だけでした。