初音ミク史としてはかなり初期となる名曲のbakerさんの「celluloid」
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10年以上前の実写動画を繋げたPV動画にのせて流れる楽曲だ。
まだ初音ミクが発売されたばかりで、神調教師の人は少なかったように思う。bakerさんの初音ミクのブレス(吸い込み音)の使い方はとても自然で上手かった。今聞いても凄いとしか言えない。目の前で歌っているように感じる。
この世は憂いに満ちている。
そんな事を思わせてくれる作品。
当時、どこの誰かもしらない人の曲なのだけれど、血が通った「celluloid」という楽曲に僕は涙した。
「何一つ変わらない待ち続けても」
そう。何も変わらない。虚しい。
「誰も救われないけれど」
けれど「前だけ見つめているよ」生きていこうとする純粋な力強さもある。
「なんの意味もないけれど、君に伝えたい」
悲しい。君にはもう届かないのに伝えたいというキモチが伝わってくる。
この世は諸行無常。もしくは失恋の曲のようにも捉える事ができる。あらゆる憂いが、オーディエンスの心境によって捉え方によってカタチを変える。そんな不思議な楽曲だと思う。
この曲は本当に凄まじい。