☆真夏の弓道場でのお話
社会人になってしばらくしたある夏休み、出身高校の部活(弓道部)に遊びに行った時の事です。
暑いだろうと思い、コンビニで適当にラクトアイスや氷菓とかをどっちゃり買って差し入れをしたのですが、部活動の終わりに部活の副顧問から挨拶を求められたのです。
!!(予想はしていたけれど)
ティーン達の眼がこちらを注目します。
若さいっぱいで眩しい奴らの眼が注目するのです。
シーン…と静まり返ります。
射場と的場の間の緑と、空の青。
セミの鳴き声。
夏――。
美しい。
お外は素晴らしい夏日和なのだけれど、ティーン達の眼は僕を逃さない。(顧問に促されたのだから、僕が何か話すだろうと、正座してしっかり見てくるのである。)
え?何話せばいいの?
未来に夢を見ている若者達に何を話せばいいの?夢を持ち、それに向かって努力しているような立派でもない俺が何を話せばいいの?
え…
もうね、しどろもどろよ。
手とか震えまくるし、この時は頭も震えたように感じる。
生きている中で一番緊張したと思う。
スーパー挙動不審。
僕なりに彼らの役に立ちそうな、進学~就職までの経験談を話したように感じる。数人には刺さったかもしれないが、とにかく早く終わって欲しいと思いながら話していた。ガタガタしながら。
☆そして現在の私
珍しく20名弱の人間が私を注目する中で話をしなければいけない状況があったのですが、やっぱり緊張しました。
手が若干震える程度に。
「あー、緊張したくないのに緊張してるなー俺のカラダ」
生理現象を抑えられない。
1対1なら初対面の人間でも全然緊張しない。むしろワクワクして楽しい僕なのですが、大勢は無理。
何故だろう?
☆大勢が無理な理由
理由:脳が処理できないから。
サシなら相手の言葉のイントネーションや目線など観察しつつ、リプライが返せますが、大勢だと無理。リアルタイムに分析できない。
不安。
怖い。
ガタガタ…。
こういう理由だと思う。
こういう理由で緊張する人は神経質で真面目な人が多いのではないだろうか?