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BreakingBad(ブレイキングバッド)という海外ドラマが面白すぎてG.Wの半分を費やした

NETFLIXで面白そうな作品無いかなぁと眺めていてタイトルリスト中に見かけた『ブレイキングバッド』。
タイトルを見聞きしたような気がしたので、なんとなく見はじめたらメッチャ面白くてどハマり。

とても有名な海外ドラマなので、何を今更と思われるかもしれない。


ブレイキングバッドはシーズン5までありますが、"metacritic.com"という評価サイトでシーズン5は99/100という得点を取り、2014年度のギネスレコードに認定されたらしいです。『めっちゃおもろいドラマ』として。
Breaking Bad - Season 5 Reviews - Metacritic
www.guinnessworldrecords.com

何故評価サイトの点数を根拠としてギネスレコードになるのかよくわからないのですけれど、とにかく大人気だったドラマだったそうです。この事は視聴後に知りました。

☆ざっくり概要

タイトル『Breaking Bad』を翻訳すると『不良になる』と訳される。本作は簡単に言うと高校の化学教師ウォルターがワルになっていく物語だ。

ウォルターはある日肺ガンで余命2,3年と宣告されるが、嫁と子供に残せる財産も無かった。むしろ借金をしていた。嫁の妹の旦那のハンクは麻薬取締官で、ウォルターの誕生日会で見せてもらった麻薬の売人の逮捕映像から、メス(覚せい剤)が儲かる事をウォルターは知る。学校の元教え子だったジェシー・ピンクマンを偶然ガサ入れ中の麻薬取締現場で目撃したウォルターは、ジェシーに一緒にメス作りを行う事を持ちかけた――。

☆知らない人向けの軽い感想

化学教師らしいアカデミックなスキルを駆使してメスの製造や、窮地を脱出したりする爽快感とスリルが同居したバランスの良いドラマでした。

ウォルターはどんどんワルになっていきます。途中、なんでそんなにワルくなってしまったの?と不思議に思いました。

物語の終盤は中だるみの様相を呈していきます。シーズン5が最も高評価なのは、評判を聞いた視聴者が増え、終幕に対するお疲れ様評価票が多かったからだと思います。僕はシーズン5よりもそれ以外の方がドキドキしましたし、シーズン5が最終シーズンと知りながらみていると、物語を終わらせるにはこうするしかないと思っていた結末に近づいていくのを眺めていた感じでした。

☆本編を全て見た人向けの感想

以下感想はネタバレを含みますので、まずは本編を見てみてください。マジでおもろいので!!


★本作はジェシーの成長を皆で見守る父性的ドラマだと感じる

ウォルターはジェシーの事を息子のように感じていた。正直ウォルターはジュニア(本当の息子)よりもジェシーの方を息子のように可愛がっていた。何故かって?素直で無鉄砲で馬鹿なジェシーだけれど、とても優しい奴で最後までウォルターを裏切らなかったからだ。

ウォルターはジェシーと殴り合った後、鎮痛剤とアルコールでフラフラしながらジュニアと話している時、ジュニアの事を間違って「ジェシー」と呼んでいる。
ジェシーは息子同然だった。


ジェシーはグスタボ(ガス)とマイクのおかげ成長できたように思う。

ジェシーはオジサン達にとにかく気に入られていた。

Wikiを参照するに、実はジェシーはシーズン1で死ぬ予定だったらしい。

いやぁジェシーは死ななくて良かった。だってジェシーがいなければ物語の展開は退屈なものとなっていたと思うからだ。

ナチュラルボーン息子キャラのジェシーがおっかないオッサン達に気に入られるからこそ物語はドライブしたのだ。

★皆それぞれ偏執的でユニークなキャラクター
  • ジェシー(ウォルターと一緒にメス作る若造)
    • オッサン達に愛されるナチュラルボーン息子キャラ
  • ウォルター(主人公)
    • 頭は良いのにキレやすい。トゥコ並にブチ切れる。雷酸水銀でトゥコを黙らせたからトゥコ以上の危険人物かもしれない。シーズン1第6話『最凶のワル』は本当に最高だった。この回で決定的にこの作品にハマったように思う。蛇足だがこの時初めて『ハイゼンベルク』とウォルターは自称した。
  • スカイラー(ウォルターの嫁)
    • 心配性でダイナマイトバディ。全編見て思ったが、ウォルターにはスカイラーは釣り合わないと思った。むしろマリーと一緒になった方が相性は良かったかもしれない。
  • マリー(嫁の妹)
    • 窃盗症がある。どうしようもないファンキー姉ちゃんという印象であるが、どこか憎めない。ジェシーのような可愛らしさがある。
  • ハンク(マリーの旦那[麻薬取締官])
    • クマさん。正義感の塊だと思う。とても良い人。だから殺された。悲しい。
  • トゥコ(武闘派のおっかねぇ麻薬の元締め)
    • 交流する事があれば僕は秒で殺さているように思う。
  • グスタボ・ガス・フリング(トゥコよりもシマの広い頭脳派のおっかねぇ麻薬の元締め)
    • 実はグスタボが一番好きかもしれないキャラクターです。あの食えない感じ。頭が切れる。一番グロく死んだ。
  • マイク(ガスの右腕)
    • かっちょいい。吹き替えの有本欽隆さんボイスが最高。声優さんをググっていて知ったのですが…。

animeanime.jp
マジかよ…

  • ソウル(弁護士)
    • お調子者でウザいマニアックなネタでコミュニケーションを取ろうとする弁護士。こういう鬱陶しいヲタクいるわーwwと思いながら見ていますけれど、ソウルの仕事は本物だと思う。ソウルがブレイキングバッドの世界に登場するまでの物語がスピンオフドラマになっているのでこちらも見ておくが吉だと思う。

★【蛇足】「こっちを見ろ」という演出が何度か出てくる

ストーリー展開上、大した事はないのかもしれないが、2回ほど本作中に「こっちを見ろ」という演出があった。

逃げるな!お前と喋っているのは俺だ!俺を見ろ!

という演出が2回ほどあった。
所謂詰問や脅しをかけているシーンである。
何故執拗に2回もこの演出をしたのか?

演出家か脚本家か原作か知らんけど、拘りがあるように感じた。何かに触発されたのか、己の中から生まれた何某なのかはわからないけれど。


直視できない腰抜けへの威嚇という表現方法なのだろうか?
物語の構成としての引っかかりではなく、僕は制作人のパーソナリティへの引っかかりを感じた。

この演出を複数回も入れ込んだのは、おそらく癖のようなものだ。故にこのシナリオを書いた人は、「俺を見ろ!」と他人に言いたい人なんだと思う。