タイトルの通りなのだが、のんちゃんの声に癒される作品でした。
柔らかい絵柄のタッチであり、周囲の人達も特別「戦争映画」を印象付けるような極端に意地悪だったりという描写も無い。
ゆえに簡単に人が死んでしまう描写とのコントラストは強烈だ。
戦争は悲しい。
幼い子供が死に、絵を描く事が好きだったすずちゃんは右手を失った。
この世界の片隅に【映画】
もう二度とこんな悲しい思いはしたくないし、させたくない。
戦後の日本人はそう思ったに違いない。
すずちゃんの可愛らしい笑顔を守りたいと思うじゃないか。
この世界の片隅に【映画】
☆蛇足
――時代は過ぎて、戦争経験者はいなくなる。
少子高齢化。不景気。
年金や医療費の拡大。
平和だがどこか窮屈で幸せが満ち溢れる国ではない。リアルな幸せはそれぞれの人間が隠し持つクローズドなもののような気がする。
当時の日本人達の願いとは異なる日本になっているのかもしれない。未来の日本を予期できた者はいないだろう。
スギ花粉に僕らは苦しんでいるし。
軍も存在しない今、もし戦争なんて起こったらえらい事だろう。福一の廃炉すらままならない日本はおそらく立ち直れない。
戦前の当時と状況は異なるだろうが、いずれにしても戦争はしちゃいけないんだ。
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