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【映画】『セッション』のジャズの狂人フレッチャーは復讐心など微塵もなくアンドリューの可能性を感じたのだ

セッション [Blu-ray]

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フルメタル・ジャケットハートマン軍曹もびっくりなハードコア暴力教師のフレッチャーと若きドラマーアンドリューの物語。

フレッチャーは狂気だ。

ジャズの天才を生み出そうと鬼と化している。
そのためには若者の未来など知ったことではない。

もちろん自分の未来にも興味が無い。
フレッチャーにとっては自分も生徒も大事ではない。
天才に会いたい。見たい。ただそれだけを言動力とした狂人なのだ。
学生にとっては最悪な先生だ。


自らが大学をクビになった事も、アンドリューが心を折ってしまう事もどうだっていい。

アンドリューが殴りかかって来た事もフレッチャーにとってはどうとも感じていなかっただろう。

ただただ「天才」を生み出したかったフレッチャー。
と、僕は感じた。


フレッチャーの行動原理は「天才」を生み出す事だ。

何故そこまでジャズの鬼となってしまったのだろうか?
わからない。狂人すぎる。

  • アンドリューに椅子を投げたのも
  • アンドリューをビンタしたのも
  • アンドリューが預かった楽譜を隠したのも
  • 本番直前にアンドリューに「密告はお前だ」と言って同様させたのも
  • JVC音楽祭で知らない曲を始めてアンドリューを貶めたのも

「天才」が生まれる可能性にかけたのだ。


…そして映画のラストでアンドリューはやってくれた。


おそらくフレッチャーの予想を超えていた。
アンドリューもまたジャズの狂人だったのだ。


互いの狂気じみた音楽への狂信的エネルギーがぶつかり合う。




そして二人は分かり合えたように笑いあう。



おもしろかった。