☆川上量生(通称かわんご)さんの本
- 作者: 川上量生
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2015/07/16
- メディア: Kindle版
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本書はスタジオジブリの鈴木さんに「ネットとは?」を伝える内容という事で、ジブリ機関紙「熱風」に連載していた内容を元にまとめられたそうだ。
ニコニコ動画でお馴染みの川上さんだけれど、UGC/CGMを成立させるユーザーが参加したいと思わせるギミックが、「ニコ動のコメント」にある事について、改めて文章にされていて、「ハッ」とさせられました。
確かに率先してコメントしてる俺がいると思った。
あと、ネット上のプラットフォームとコンテンツホルダーの関係性と、「コンテンツホルダーが強く生き残るためにどうあるべきか?」について分かりやすく述べられていて、ドワンゴの川上さんの言葉はとても説得力があるものでした。
「コンテンツホルダーは消費者との接点を死守しろ!」(意訳)ん?どういう事?と思って読み進めていって、なるほどなと思わされた。
ネットメディアをビジネスの場としてコンテンツを作っている人は読んだ方がいい良書だと感じました。
川上さんはドワンゴで着メロとかの通信キャリアの庭が支配していた時代から、スマートフォンが台頭したオープンな時代以降も活躍されている方なので、言葉の重みが違う。
ネットメディアの昔も今も第一線で活躍している人って見かけなくない?
☆時は変わって40年前の本
とてもキャッチーなタイトルの本
- 作者: 菊地香彌,寺沢康夫
- 出版社/メーカー: ぺりかん社
- 発売日: 1978/03
- メディア: 単行本
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昔懐かしい活版印刷。
内容をパラパラと読んでいて驚いたのが、この頃からSE(システムエンジニア)という用語が存在していた事。
昭和53年当時、この頃からSE・プログラマー・パンチャーといった人員の不足が予想されていたそうです。通産省の見解では昭和6?年頃にヤバくなると言われていた。
著者は西暦二千年にはもっと大変で「プログラマークライシス」になる的な記述があった。
実際には2000年時点では人は足りてて、少子高齢化が本格的に始まる2020年以降がヤバそうです。昭和53年当時、日本における少子高齢化を予想できただろうか?できなかっただろうね。景気良かっただろうし。
2018年の人間が40年前の書籍に触れるのは刺激的である。本書は第2版であったので80年代に刷られた本でしたが、30年以上の時を経て僕の手に触れ、僕の眼球で認識されたテック系書籍という事実が面白い。
2018年の人間が読むなんておそらく思って書いていないのだろうからだ。たまたま僕が見かけてしまったのだ。
WindowsもMacもインターネットも無かった時代に、コンピュータ技術者を目指す人達に伝える業界の内容とは?気になる人は読んでみて。
本書はぺりかん社さんの「なるにはBOOKS」シリーズなのですが、Amazonで検索すると、32年後に同一タイトルで別著者の本がリリースされていました。
- 作者: 宍戸周夫
- 出版社/メーカー: ぺりかん社
- 発売日: 2010/11
- メディア: 単行本
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内容は随分と現代風になっているようです。(当たり前か)
☆蛇足
会社をお休みして図書館に行って、良い本に出合えました。
(^ω^ )