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【高畑勲監督】おもひでぽろぽろ のヤエ子姉ちゃん好きだわぁ【ジブリ】

賛否は分かれる作品だと思う。
「思い出」は人それぞれに個性的であり、ターゲット広めと思われる本作品においても、すんなり受け入れられる人は存外少なかったりするように思います。

☆時代

主人公のタエ子さんが、1966年の回想シーン(当時11歳)を挟んだアニメ作品であり、2018年現在、タエ子さんは63歳です。

現在60代の彼女達が小学生の頃、こんな感じだったんでしょうかね。タエ子さんのご両親や、おばあ様も戦中を経験されている世代ですね。

今後2,30年ほどで、戦中ジュニア世代も死滅していき、戦争を知らない世代だけになっていくんでしょうね。

☆そんな事よりヤエ子姉ちゃんだわ

本作では、いくつかの回想シーンが挟まれて物語は進んでいくのですけれど、僕が印象深かったのは2つ。

  • エナメルバックが欲しいタエ子が駄々をこねて父親にビンタされるシーン
  • 分数の割り算が納得できないタエ子のシーン


いずれのシーンにもヤエ子姉ちゃんが絡みます。
性格がキツめに描かれていますけれど、良いキャラクターだと思うんですよね。可愛らしい。

ちなみに「千と千尋の神隠し」だと、「リン」が好きです。分かる人には分かると思います。


大人になった僕らにとっては、ヤエ子姉ちゃんは可愛く見えますけれど、子供のタエ子ちゃんにとっては、とっても嫌だったと思います。そういう感じがとてもイイ。

子供の頃、嫌だった気持ちは大人になったら味わえない。そう思わせる描写を、素朴に見事に表現されている。

☆お父さんがちょっと碇ゲンドウっぽい

「あー」しか相槌打たない感じの親父像。

駄々をこねたタエ子をビンタした時のなんとも言えない表情をするお父さん。今ならステレオ的反応で、「DVだ!」と言う人がいると思いますけれど、お父さんの表情を見てください。彼もまた傷つきながらの躾なのだと理解できるはずです。