boogiepop-anime.com
小説版の刊行から20年という節目となり、再びアニメ化される。
最初のアニメーションは2000年1月5日からテレ東とかで放送開始された。
なんともいえないダークな雰囲気。当時、OVAのSerial experiments lainといい、ちょっとサイバーダーク系なアニメが流行っていた雰囲気がありました。
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当時のアニメOP曲はスガシカオさんの夕立。
とてもいい雰囲気である。
ときおり挿入される新宿西口の映像。
反戦フォークゲリラ、浮浪者のたまり場という印象だった西口地下広場であるけれど、21世紀になり浮浪者を排除している。
21世紀初頭、カラオケの映像で西口から都庁に続く地下通路がよく見かけられたように思う。
20世紀のキタナイものを排除して、バブルも終わり、無味簡素な都市計画が進んでいくような、そんな時代の移り変わり、それが21世紀初頭。
そんな頃のアニメであった。
ブギーポップは、筆者の妄想が具現化された作品。
現実には、SFチックな面白い事は起こり得ない。
日がな一日、学校の授業を受け、仕事をして、僕らはいずれ、退屈なまま死んでしまうのであろう。
そのような退屈な世界に「ブギーポップ」のような存在が具現化したら面白いじゃないか。
物語は、「ブギーポップ」を中心に、さまざまな場所、時系列で展開されていく。
小説を読んだことが無いのだけれど、バラバラなストーリーを読み解くには読解力が必要らしい。
- 作者: 上遠野浩平,緒方剛志
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 1998/02/06
- メディア: 文庫
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そして、ブギーポップの正体はごく普通の宮下藤花という女子高生。
ごく普通な人間が、理解不能なエネミーを討伐していく。
エネミーも高校生達だったりする。
非現実なのに、中身は普通の女子高生。
この感じが当時ウケたように思う。
アニメ作品で、普通のキャラクターが何か超越的な力を持つ場合には、「変身」シーンがお約束であったけれど、そんな派手な演出は無い。
ブギーポップは宮下藤花であるが、人格はまるで別であり、別人である。
突然現れて泡のように消えていく。
それがブギーポップ。
宮下藤花である必要すらないが、宮下藤花でもある。
そんな掴みどころの無い雰囲気。
アニメ放送を終え、当時は就職氷河期であり、アメリカ同時多発テロ事件が発生し、なんとも先の見えない時代であったが、僕らはそれなりに生きていた。
そしてアニメ放送から18年が経過した。
当時の僕たちにどんな世界を見せてくれるのだろうか。
ちょっとだけ期待している。
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