†でおきしブログ†

ウナギ食べたいヽ(•̀ω•́ )ゝ✧

SE 1年生物語

☆そういえばSEネタとか書いて無い

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試しに書いてみます。

☆世はまさに就職大氷河期時代

なんとか滑り込んだ企業は、氷河期にも関わらず100名ほど新卒採用をしていた。きっとこの会社は景気が良いのだろうと単純思考な僕は入社式を迎えた。
誰も知り合いは居ないため、心細い中、着慣れぬスーツにさっそく疲れを感じ始めた頃、会社説明の資料を回す際に隣の人と声を交わす。50音訓で並べられた隣の子とは借り上げのマンションでも隣の部屋となり、その後も長く付き合いが続く事になろうとはその時は一切思わなかった。
新人の頃に知り合った人とは長く付き合う可能性が高いため、警戒し過ぎず普通に接するのが吉と言えよう。

☆新人研修

一ヶ月間かけて、新卒の100名は新人研修といわれるものを受ける事となった。今思えば、100人の新人を一ヶ月間教育する(OJTではない)というのはコスト的に凄いと感じる。
詳細は省くけれど、新卒の若者100名が研修を一ヶ月間続けるわけで、色々なドラマがあったように思う。ぶっちゃけこの一ヶ月の間でカップルが数組は誕生したんではなかろうか。講師役の方と新入社員も随分仲良くなっていて、とても良い事だとは思うのだけれど、ちょっと部活動っぽい異様な雰囲気に違和感を感じていたのは僕だけでは無かっただろう。
研修最終日の打ち上げとか泣いてる人とか居たりして凄かった。酔いも手伝って号泣したり抱き合ったりね。
僕はさっさと家に帰ってネトゲしたいと思ってた。

ちなみに、研修会場は新人のみのフロアになっており、業務中の先輩と顔を合わす事はなかったです。フロア違いの場所で頭を悩ましている人もいれば、会社コストで研修を楽しく受けている僕らも居て、同一フロアじゃなくて良かったなぁと感じます。まぁ新卒の人数も多いですしね。

☆運命の配属

希望の配属先については、事前にアンケート集計されており、適正とか部署の人員需要とか加味して配属先が決定される事となりました。配属先は他県の支社も含めて散り散りとなるため、場合によっては二度と会わない同期も出てきます。さらば同士よ。
ちなみに僕は、第3希望まで書いた何れにも引っかからないという神回避能力をこのタイミングで発揮したため、少しテンションが落ちていました。
ヤッター!なんて言ってる希望通りの人も居たのだけれど、数ヶ月後も“ヤッター”だったのかは確かめていないのでわかりません。

☆社内ニート

部署に配属されると、部署内教育なるものが始まりました。部署配属された僕らのコストは、ここからは全社から部署へとシフトされます。さらに部署でもコストをかけて教育するとかすげーなぁと思ってしまうのですけれど、実態は社内ニートでした。
不景気という冷やかな風は社外だけの話ではなく、社内でも吹き荒んでいる事をのんきな僕でも3日ぐらいすると、ようやく気付くようになりました。
アサイン先が見つかるまでは勉強していろって事らしく、行き先が決まった新人がドナドナの如くどこかに身売りされていきます。どんどん人が減っていき、しばらくすると部署内で行き先の決まっていない新人は僕一人になっていました。
僕一人だったのですけれど、同じ部署のイタオ先輩が同じくドナドナを待っている絶賛ニート状態だったので、二人で勉強していました。
上司から「SQL勉強しろや」って言われて、先輩が見つけてきたビデオ教材を1時間みっちり見たのですけれど、なんかデカイ模造紙にコード?を書いて事務職っぽい女性に渡してコンパイルしてもらっているような化石ビデオで、扱っているデータベースも“構造型データベース”とかでした。

「イタオさん、これ何か違いませんか?」
「うん。違う気がするなぁ」

☆そろそろ夏じゃね?って頃に

イタオ先輩と僕はセットで何処かにドナドナされる事になりました。いわゆる客先常駐ってやつです。とりあえず行き先が決まって良かった。
Dell PCを抱えてタクシーで向かった初めての現場に到着した僕らの眼前には、古めかしいコンクリート作りの建物がありました。
中に入ると、なんだかギュウギュウに人が入っており、挨拶もそこそこに上司から僕らのデスクを用意するように言い渡されました。

……既にデスクのひとつも入るスペースの無いギュウギュウの島に一体どういったアプローチが最適解なのかわからなかったのですが、持っていくように指指された長テーブルを見て、僕らのデスクが長テーブルである事が明らかになります。
そして、椅子は当然ながらパイプ椅子でした。

今なら爆笑なのですけれど、当時の僕は「なるほど、新人には長テーブルとパイプ椅子と相場が決まっているのネ」と思ったものです。僕らは壁際の“通路”上に長テーブルとパイプ椅子を設置してDell PCを長テーブルの上に設置しました。
設置が終わったものの、そもそも作業するスペースじゃない場所なので、オフラインとかそんなチャチなもんじゃなく電源すら無かったです。
電源タップを引っ張ってもらってPCの電源を入れる事に成功した僕らには、オフラインでできる作業を与えると言われました。

滑り出しが順調なのかは置いといて、初仕事の現場でドキドキワクワクする僕だったのでした。