☆変わらずにはいられないです
5年も通っているスーパーマーケット(以降スーパーと呼称する)がまさか閉店するとは思いもよらなかった事実。いよいよそれを受け入れなくてはならなくなった。
スーパーに限らず、会社も人もいつしか消えてしまう。それは突然やってくるのかもしれない。
無くなった後には何も残らない。
見知った従業員も警備員も陳列された商品のレパートリーも、もうそこには存在しない。
2度とあの頃のようには買い物はできない。
これまでも進学や転職などにより、幾つもの場所を失い生きてきたのだから、人生においては些末な事なのかもしれない。慣れ親しんだスーパーが閉店した事で、僕はこれまでそうやって生きてきた事を思い出した。
☆センチメンタルはココまでだ
潰れたスーパーに対して、いくらセンチメンタルな気分になっても、腹を満たす事は不可能である。
空腹は思い出など構っていられない。
現時点で生きている人間が何より優先されるのだ。これは誰しもが適合する共通解であり例外は無い。例外を唱えるものはネクロマンサーかキチガイだ。
そんなわけで少し離れたスーパーに行って来た。
数回行った事はあったが、これからはココがホームとなる。
以前通っていたスーパーの倍ぐらいの売り場面積があるので、客入りも多いし、品数も多い。しかしながら、買いたいものを物色するためには、ほぼ全域を歩かされるので少々面倒だ。運動にはなるけれど。
★別のスーパーは別世界だった
店内を回っていると、あらゆるものが異なっている事に気づく。陳列の仕方。値札のフォーマット。肉厚に作られた頑丈な買い物かご。そもそも商品のラインナップが異なる。
店内を見回ると、前のスーパーの方が良かった所、悪かった所が見えてくる。
とりあえず満足するだけの食材をゲットしたのでレジを通った。もちろんそこには初顔のオバサンがレジ担をしていた。
どうせ、一カ月もすれば慣れている事だろう。
こうやって人は生活していく。
そして死ぬ。