☆突然思い出したので書くよ
当時僕は高校3年生だった。最後の大会が迫っていた頃で、その日は他校との練習試合だったように思う。
同期は少なかったため2年生の後輩と5人立(5人制のチーム)のレギュラーで、僕のポジションは落ち(一番後ろ)だった。
☆僕らは練習していた
2年生の後輩とは普通に仲良くやっていたのだけれど、いよいよ僕らの代が引退目前となっていた頃、2年生の彼等も僕らもちょっぴり真剣だったんだ。
だから、それまで以上に練習に励んでいたように思う。
そして大会目前の練習試合のその日、僕らはイマイチな結果だった。珍しく2年生も僕もくやしそうだったんだ。その時初めて後輩と強く気持ちが繋がった感覚があった。これまでとは間違いなく異なる繋がる感覚。
大会に向けて自らを鼓舞するように、チームメンバー同士で励まし合った。「やるぞ!」とね。
☆副顧問登場
日頃あまり姿を見せない副顧問がその日はやって来ていて、僕らのやり取りを見てこう言ったんだ。
「それはマスターベーションだ」
「期間ももう残り少ない。そんな事をしてるぐらいなら練習した方がよっぽどマシだ。」
40前後のオッサンから見たら高校生のその姿はマスターベーションに見えたかもしれない。しかもオナニーじゃなくてマスターベーションときたもんだ。インテリぶりやがって。
2年越しで初めて後輩達と気持ちが通じた感覚に昂揚していた僕のモチベーションをポッキリ折りやがったんだ。アイツは。
「たまにしか来ないくせにフザケンナ!クソが!」
僕はそう思った。
☆後輩になだめられる僕
その後、副顧問は「言いすぎた。すまん。」と謝罪してきた。
しかし当時の僕は「フザケンナ!クソが!」と変らず怒っていた。
後輩は「まぁいいじゃないスか」って言っていたけれど、ここで後輩が怒れないのは度量が広いのか、気持ちが通じていたと思っていたのは僕だけだったからなのかもしれない。
☆副顧問は実際インテリだった
教職員の中で出世コースに進む人と、そうじゃない人に別れるらしく、その副顧問は間違いなく出世コースだったらしい。主担当の部活顧問なんかやってられないんだろう。
出世と家庭の事、職場のしがらみなど、彼もいろいろあったのだろうと今では思う。
☆今の僕がその立場なら
今の僕が副顧問の立場だったらどういう行動に出ただろうと考える。
うーん……。
あんま男子に興味ないかな。
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