photo by elenibass Here from time to time:happytobewithyou
☆夢を見た
高校時代の部室に、先輩達が大集合している夢だ。
どうやら、同窓会みたいなノリで集まったらしいのだけれど、卒業後十年以上の間、顔も名前も思いだす事の無かった人が登場したので正直驚いた。皆、楽しそうにしていた。
☆夢である事を認識している
夢の中でこれは夢であるという事を認識していた。十年以上疎遠になった人達が一同に会すなんて事はあり得ないからだ。
しかしながら僕はその状況がとても楽しく感じていた。沢山の先輩に囲まれ、後輩で居れた僕は「先輩~(^ω^ )」なんてお調子者を演じる事ができたのだから。卒業後の進路に不安を感じつつも、モラトリアムを謳歌していた頃の学生生活の思い出が、夢から覚めた僕を切なくさせた。
☆寂しさを忘れる大人
人との関わりによる楽しい思いが、いつまでも続くはずが無い事を年齢と共に経験して行く過程で、いつしか人との関わりを制限していった。そうしていれば、別れによる空虚感や切なさ、わだかまりといった面倒な感情にさいなまれる事は起こり得ないからだ。
長くそういった生活をしていれば、寂しいなんていう感情を思い出す事もない。漫画や映画やTVドラマやドキュメンタリーなどを視聴する事で、多少の感情の揺れはあるものの、それはあくまでコンテンツなのだと、そう捉えていた。
☆記憶が感情を揺らしてきた
今回、夢によって切ない感情を思い起こされた事は、想定していなかった事で驚かされた。外的情報の制限にて安心していたところに、内在する情報が突然湧き出て来たのだ。
寝起きから少しの間その感覚の余韻を反芻しつつ、何か日頃と違う事をしようかなと思いながも、ダラダラと週末を過ごしてしまい、週末が終わってしまった。せっかくの感覚も特に変化を起こす事もなく、その日を過ごしてしまうのだった。