A「…やっぱりお金ですかね?」
B「対価の塩梅を見極めるのって人だよね?」
A「となると、価値は観測者の価値観によるよね(当たり前だけれど)」
B「人の価値観は沢山あると思うのだけれど、人気バンドやアイドルが成立するのはなんでなんだろう?」
A「実は人の価値観はそんなに多様じゃないのかもしれないね」
B「確かに多様であったらそんなに奇跡的なヒットは考えずらいものね」
A「多様な価値観よりも誰かと一緒に共有して楽しみたい生き物なのさ」
B「その割りに争いが絶えないねぇ人間は」
A「不思議な事にエンタメ系よりもエゴイズムに対する価値観の方が多様性があるみたいだね」
B「なるほどね。どうりで争いが絶えないわけだね」
C「人間のお話かい?楽しそうだね」
AB「やぁ、C君お久しぶり」
C「君たちの所の知性体は随分不安定みたいだけれど、あとどの程度持ちそうかい?」
AB「さぁねぇ」
C「僕の所は長いこと文化的な活動をしようとする知性体は現れないんだよ」
A「でも、平和そうでいいじゃないか」
B「星を汚したりするわけでもないんだろうし」
C「まぁ確かにそうなのだけれど、そもそも星の寿命も大して長くないから頑張ってもらわないといけないんだけどね」
A「まだ、ゲームを諦めてないんだね」
C「そうだね。たまにキレ者が現れるからドキドキするんだけれど結局届かないんだよね」
B「長いこと経過してるけれど、僕らに気づいてくれる知性体は誕生しないね」
C「仕方ないよ。外側の観測者を知る事は預言者みたいなものだもの」
AB「そりゃそーだ」
A「ところでC君は価値あるものは何だと思うかい?」
C「何?君らのエリアの知性体の話かい?」
B「んだ」
C「そうだなぁ、生まれて来た事自体が価値あるんじゃないかな」
A「確かに現状のフェーズで随分ユニークな生き物が生まれたと言える」
B「また次のフェーズでは全く違うルールになるだろうから、確かに奇跡的かもしれないね」
C「んじゃ、またー」
AB「またー」