図書館で中々興味深い本をみっけました
総括せよ! さらば革命的世代 40年前、キャンパスで何があったか
- 作者: 産経新聞取材班
- 出版社/メーカー: 産経新聞出版
- 発売日: 2009/11/16
- メディア: 単行本
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これ。
活動家だった方々に対して、今現在の思想についてインタビューとかしていて面白い内容でした。
全共闘世代とかって、年金暮らししてるぐらいの時代なんですね。
おじいちゃん とか おばあちゃん とか呼ばれ始めているわけです。孫がいれば。
どんな武勇伝を孫に聞かせてくれているんだろう?と考えると少しだけ微笑ましくもあります。
さて、そんな老後な方々の青春時代の事が未だにいろんなメディアにチラチラと姿を見せますね。
「浅間山荘事件」を題材にした映画とかやってたり、どこか南国の高校生が有刺鉄線バリケードを作るシーンとか出てきたり。
あと不思議と昔の漫画(SF世代)って、ヘルメットにゲバ棒的な描写ってよく見かける事があるんですよね。
全共闘世代でもないんですけれど、恐らく後追いでなにかブームがあったんですかね?
ちなみに、機動警察パトレイバーの新OVA「火の七日間」は必見ですね。
こういった類の片鱗を垣間見た僕の初体験は、大友克洋監督のAKIRAって映画でした。
劇中では随分未来になってもヘルメットを被った革命派の学生がいたりする社会が描かれています。
当時見ていて特に気にする事もなく、最後のシーンの「ボクハテツオ」ってゆうのが、人間のカタチは無いけれどテツオの意思が残っているような不思議な描写にゾクゾクして満足したってぐらいでした。
で、いいオッサンになって当時の「学生運動」って一体なんだったんだろう?とちょっと興味が沸いてきたりします。
オッサンよりも、きっと現役大学生とか若い子の方が興味もっている人が増えてきているのかもしれません。
外交も内政も不安一杯だわ、景気が悪くて就職していない先輩がゴロゴロいるわで、社会人よりも現役大学生の方が日本に対する疑問は沸きやすい状況にあるかと思います。
ところで、闘争がシラケタ後の世代から現在に至るまで大規模なデモが発生しない現状の日本って、当時が異常なのか今が異常なのかちょっと考えちゃいますね。
あ、反原発デモは結構人が集まっていましたね。
まぁ、闘争の舞台となった大学では数ヶ月にわたって講義が行えなかったり、警察と学生双方に死者が出ているわけで、武力による闘争はナンセンスであり間違いなく当時が異常だったのは事実でしょう。
何故そんな異常な状態になり得たかってゆうのは、諸説あるんでしょうが特にここでは言及はしません。*1
今後もし大規模なデモ活動が起きうるとすれば、手法としては武力ではなく「言論」にて展開されていくと思われます。
ラフに言っちゃうと、ソーシャルメディアでも良いです。
なんか、根暗なもやしっぽいイメージがあるかもしれませんが、どんな屈強な人間でも組織的な武力の前ではあっけないものなので、もやしもクソもありません。
むしろ、広範囲に伝えられる影響力の強い情報の展開の方がよっぽどデモ活動としての効果は高くなると思われます。
若い世代では、PCよりもスマートフォンでブラウジングしている人の方が多い時代ですから、インフラは整っているといえるでしょう。
ではでは。
*1:調べてもあやふやな情報しかでなそうだし